「くせ毛って、結局何が違うんですか?」
これ、美容室でもよくある質問です。
同じ“くせ毛”でも、
- 雨の日にうねる人
- チリチリ広がる人
- ツヤが出ない人
悩みはバラバラ。
でも実は、くせ毛は全部同じではありません。
美容師として毎日たくさんの髪に触れていると分かるのですが、くせ毛にはきちんと種類があります。
そしてこの種類を知らないままケアを選ぶと、
- トリートメントをしてもまとまらない
- 縮毛矯正が必要ないのにかけてしまう
- 逆に本当に必要なのに我慢してしまう
そんなもったいない選択が起きてしまいます。
この記事では、美容室の現場でリアルに髪を見ている美容師目線で、
- くせ毛の4つのタイプ
- それぞれの違い
- 本当に合う対処法
をできるだけ分かりやすく整理します。
あなたの髪をちゃんと理解するための、少しだけ本質的な話をします。
くせ毛って実は“全部同じ”じゃない
まず大前提の話。
くせ毛=うねっている髪と思っている人がほとんどです。
でも美容師目線で見ると、くせ毛は”うねりの強さ”で分けるものではありません。
見るべきなのは、髪の構造そのもの。
毛穴の形、毛根の曲がり方、内部のタンパク質の偏り。
これらが違うから、うねり方も、広がり方も、ツヤの出方も変わるんです。
だから、
- 友達と同じトリートメントを使っても合わない
- SNSでバズってるケアをしても効果がない
- 縮毛矯正をかけても満足できない
こういうことが起こる。
努力が足りないんじゃない。”種類が違うだけ”なんです。
あなたはどのタイプ?まずは簡単チェック

難しい話は置いといて、まずは、自分の髪を思い浮かべてください。
湿気があると一気に広がる
→波状毛タイプの可能性が高いです。
髪を触るとザラっとしている
→捻転毛タイプの可能性があります。
ところどころポコポコした毛がある
→連珠毛タイプの可能性かもしれません。
細かいチリチリでボリュームが強い
→縮毛タイプの可能性があります。
ここで大事なのは、完全に1種類だけの人はほとんどいないということ。
実際にサロンワークでも、「波状毛+捻転毛」みたいに混ざっているケースが多いです。
でも大まかな傾向を知るだけで、ケアの方向性は大きく変わります。
①波状毛:日本人に一番多い“うねりタイプ”
日本人に最も多いのがこのタイプです。
波状毛の特徴
- S字のうねり
- 湿気で広がりやすい
- ツヤが出にくい
直毛に見える日もあるけれど、雨の日は一気にまとまらなくなる。
40代以降に「急にうねりが出てきた」と感じる方も、多くはこのタイプです。
波状毛の正しい扱い方
実はこの波状毛、美容師目線でいうと扱いやすいくせ毛です。
なぜなら、熱で伸びやすいから。
正しいブローやアイロン、そして水分バランスを整えるケアでかなり落ち着きます。
逆にやりがちなのが、オイルをつけすぎて重くなるパターン。
必要なのは油分より、水分コントロールです。
②捻転毛:ツヤが出にくい“ねじれタイプ”
波状毛より少し厄介なのが、この捻転毛。
見た目はそこまで強いうねりがなくても、なぜかツヤが出ない。
ブローしても、なんとなくパサっと見える。
それがこのタイプの特徴です。
捻転毛の特徴
- 髪がねじれた構造になっている
- 触るとザラっとしている
- 光が乱反射してツヤが出にくい
髪の断面が均一じゃないので、光がきれいに反射しません。
だからカラーをしても“くすんで見える”ことがあります。
捻転毛の正しい扱い方
このタイプで多いのが、「とにかくオイルで抑えよう」とすること。
でも実は、それだけでは根本解決になりません。
必要なのは、内部補修・水分バランスの安定。
表面だけコーティングしても、中身がスカスカだと広がります。
だからトリートメントも、”しっとりするもの”ではなく、内部に働きかけるタイプを選ぶのがポイント。
ここは正直、市販では見極めが難しいところです。
③連珠毛:実は少数派の“繊細タイプ”
ここは少し専門的な話になります。
連珠毛(れんじゅもう)は、数珠のようにぽこぽこと太さが不均一な髪。
かなり少数派ですが、一定数いらっしゃいます。
連珠毛の特徴
- 部分的にボコボコしている
- 強度が弱い
- 切れやすい
このタイプは、見た目よりも強度が問題になります。
普通の髪よりもダメージに弱い。
連珠毛の正しい扱い方
このタイプの方がやってはいけないのが、
- 強いブリーチ
- 強い縮毛矯正
- 高音アイロンの多用
「くせ毛だから強い薬で伸ばそう」
これは逆効果になることがあります。
連珠毛は、攻めるより守るケアが基本。
ここは正直、自己判断よりプロに任せた方が安全です。
④縮毛:いわゆる“強いくせ毛タイプ”
最後が、縮毛です。
いわゆる「チリチリ」「ジリジリ」と言われるタイプです。
縮毛の特徴
- 細かい“ちぢれ”
- ボリュームが出やすい
- 根本から強いうねり
毛根自体が強く曲がっていることが多いため、自然にまっすぐなることはほぼありません。
縮毛の正しい扱い方
このタイプでよくある悩みは、
「縮毛矯正しかないですよね?」
半分正解で、半分違います。
確かに縮毛矯正は有効です。
でも全員が“毎回強く伸ばす”必要はない。
大事なのは、
- どのような強さでかけるか
- どこまで自然さを残すか
- ダメージとのバランス
縮毛は敵ではなく、個性が強いだけなんです。
結局どのくせ毛が一番大変なの?
ここまで、くせ毛に種類を4つ紹介してきました。
知るとよく聞かれるのが、この質問です。
「結局どのくせ毛が一番大変なんですか?」
美容師として正直に答えるなら、実は“種類”だけでは決まりません。
同じ波状毛でも扱いやすい人もいれば、捻転毛でもきれいにまとまる人もいます。
逆に言えば、
- カット
- ヘアケア
- 乾かし方
この3つが合っていないと、どのタイプでも扱いにくくなります。
サロンワークをしていてよく思うのは、「くせ毛=大変」というわけではないということ。
正しい扱い方を知るだけで、見た目も扱いやすさも大きく変わります。
だからこそ大事なのは、自分のくせ毛を知ること。
それだけでも、ヘアケアの選び方がかなり変わってきます。
くせ毛は治るの?
ここもよく聞かれる質問です。
「くせ毛って治るんですか?」
結論から言うと、完全に直すことはできません。
なぜなら、くせ毛は毛穴の形や毛根の構造が関係しているからです。
生まれつきの部分も大きい。ただし−−−
“扱いやすくすること”はできます。
例えば、
- 髪質に合ったトリートメント
- 正しい乾かし方
- カットのやり方
- 必要に応じた縮毛矯正
こういったケアを組み合わせることで、見た目はかなり変わります。
実際にサロンでも、「昔よりまとまりやすくなった」「癖毛でもツヤが出るようになった」
そんな声をいただくことは多いです。
くせ毛は、戦うものではなく付き合うもの。
そう考えると、少し気持ちが楽になるかもしれません。
まとめ|くせ毛は「種類」を知るだけで扱いやすくなる
くせ毛と一言でいっても、実は髪の状態は人それぞれ違います。
今回紹介したように、くせ毛は大きく分けると
- 波状毛
- 捻転毛
- 連珠毛
- 縮毛
この4つのタイプがあります。
そして大事なのは、どのタイプが良い・悪いという話ではないということ。
髪の特徴を知らないままケアをしてしまうと、頑張っているのに結果が出ないこともあります。
でも逆に言えば、自分の髪の特徴を知るだけでケアは変わります。
くせ毛は「治すもの」というより、うまく付き合っていくものです。
扱い方が分かれば、今よりずっと楽になることも多い。
もし自分の髪質がよく分からない時は、美容師に相談してみるのも一つの方法です。
毎日たくさんの髪を見ている立場から、あなたの髪に合った扱い方をお伝えできると思います。
あなたの髪が、今より少しでもz使いやすくなれば嬉しいです。

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