「ちゃんとヘアケアしているつもりなのに、なぜか髪が綺麗にならない」
サロンで仕事をしていると、こうしたお悩みを相談していただく事がよくあります。
- シャンプーは市販より少し良いものを使っている
- トリートメントも毎日欠かさずにしている
- ドライヤーを使ってきちんと乾かしている
それなのに、「パサつく」「まとまらない」「ツヤが出ない」と感じている方は多いのではないでしょうか。
多くの人はヘアケアの流れは理解しているでしょう。それでも、満足のいく仕上がりにならないのは、シャンプー・トリートメント・ドライヤーの役割や重要度を理解せぬまま続けているからだと思います。
この記事では、美容師の立場から正しいヘアケアの考え方を「シャンプー」「トリートメント」「ドライヤー」の3つに分けて、分かりやすく整理していきます。
正しいヘアケアは「何を使うか」より「役割の理解」が大切
世の中には「このシャンプーを使えば髪が綺麗になる」「このトリートメントが最強」といった情報が溢れています。
ですが、現場に立つ美容師から見ると商品そのものよりも、それぞれの工程をどう使い分けているかの方が、仕上がりに大きく影響します。
なぜなら、ヘアケアは役割の違う法定の組み合わせで成り立っているからです。
- シャンプー:頭皮と髪を一度リセットし次のケアを受け入れる状態に整える
- トリートメント:ダメージを受けた髪を保護し、扱いやすくする
- ドライヤー:余計なダメージを防ぎながら、仕上がりを整える
この役割を理解しないままケアを続けてしまうと、どれだけ良い商品を使っていても本来の効果を十分に感じにくくなってしまいます。
正しいヘアケア①シャンプー|全ての土台になる工程

ヘアケアの中で一番重要なのはシャンプーです。理由はシンプルで、シャンプーが全ての土台になるから。
頭皮がベタついていたり、洗浄力が強すぎて乾燥していたりすると、その後のトリートメントやドライヤーの効果も出にくくなります。
また、間違ったシャンプー習慣は
- パサつき
- ボリュームの低下
- 抜け毛や細げの原因
につながることもあります。
「泡立てばOK」「とにかくスッキリすればいい」という考え方は、髪と頭皮にとって危険です。
シャンプーは汚れを落としつつ、必要なものは残す。このバランスが何より大切です。
洗浄力が強すぎるもの、逆に弱すぎるものは良い土台を作ることができないので、自分の頭皮環境や髪質に合わせて正しいシャンプー剤を選びましょう。
《正しいシャンプーのやり方についてはこちら》→正しいシャンプーのやり方完全ガイド|美容師が毎日実践している基本と注意点
《市販シャンプーについての記事もあるのでこちらも是非参考までに》→【美容師が本音で厳選】40代女性におすすめの市販シャンプーランキング7選|うねり・乾燥・ツヤ不足に本当に合うのは?
正しいヘアケア②トリートメント|役割を理解すれば効果は変わる
次に大切なのが、自宅で行うトリートメントです。
※この記事でいうトリートメントは、お風呂で行うホームケア用のトリートメントを指します。
自宅で使うトリートメントは、多くの人が「使えば手触りが良くなる」と実感しやすいケアです。
しかし、「毎日使っているのに、思ったほど扱いやすくならない」と感じる場合は、トリートメントの役割を少し誤解している可能性があります。
トリートメントの主な役割は、髪を内部から完全に修復することではなく、ダメージを受けた髪を保護し、まとまりや手触りを整えることです。そのため、
- 髪の根本からべったりと付けている
- 量が多すぎる、または少なすぎる
- 放置時間を長くすれば効果が高まると思っている
といった使い方のズレがあると、本来感じられるはずの仕上がりの良さが分かりにくくなる事があります。
ただし、スキャルプ(頭皮)系のトリートメントは頭皮をケアするアイテムなので、頭皮につけて頂いてOKです。
シャンプーが自分の髪質や頭皮に合っていない状態で、トリートメントだけに期待してしまうと、仕上がりにムラが出やすくなるのも事実です。
《正しいトリートメントのやり方についてはこちら》→トリートメントって本当に必要?美容師が教える正しい使い方と考え方
正しいヘアケア③ドライヤー|一番差が出るのに軽視されがちな工程
最後がドライヤーです。実はここが一番仕上がりに差が出る工程です。
ドライヤーは多くの人が「仕方なくやっている工程」かもしれませんが美容師の立場から見ると、毎日の仕上がりを安定させるために欠かせないケアでもあります。
ドライヤーに比べ、自然乾燥は熱のダメージが加わらないので髪のために良さそうに見えますが、実際には、
- キューティクルが開いたままになる
- 水分が一気に蒸発する
- 摩擦やダメージを受けやすい
といったデメリットが多くあります。ドライヤーの役割は、単に「髪を乾かすこと」だけではありません。余計なダメージを増やさず、仕上がりを整えることが大切です。例えば、
- 根本から乾かす
- 同じ場所に風を当て続けない
- ある程度乾いたら風量を落とす
こうした基本を意識するだけでも、髪の扱いやすさは変わってきます。
また、「高いドライヤーを使わないと意味がない」と思われがちですが、使い方のほうが仕上がりへの影響は大きいのが実際のところです。
最後に軽く冷風を当てるだけでも、まとまりやツヤを感じやすくなります。
《正しいドライヤーのやり方についてはこちら》→ドライヤーで髪は変わる?美容師が教える正しい乾かし方
正しいヘアケアを続けるために大切なこと
ヘアケアは、「全て完璧にやろう」とすると長く続きません。まずは、
- シャンプーの仕方を少し意識する
- トリートメントの役割を理解する
- ドライヤーを丁寧にかける
この中から、出来ることを1つだけ変えるでも十分です。
また、ネットの情報は便利ですが、全ての人に当てはまるわけではありません。髪質や頭皮の状態は人それぞれ違います。
迷った時は、信頼できる美容師に相談することも大切です。
まとめ|正しいヘアケアは「特別なこと」より「理解の積み重ね」
正しいヘアケアとは、効果なアイテムを揃えることでも、完璧な方法を毎日続けることでもありません。
大切なのは、シャンプー・トリートメント・ドライヤーがそれぞれどんな役割を持っているのかを理解した上で、無理のない形で続けることです。
- シャンプーは、頭皮と髪を整える土台
- トリートメントは、髪を守り、扱いやすくするケア
- ドライヤーは、仕上がりを安定させるための工程
どれか一つだけ頑張るより、この3つを少しずつ見直す方が髪の変化は確実に感じやすくなります。
もし今、「何を変えたら良いのか分からない」と感じているなら、まずは一番気になる工程からで構いません。
正しい知識を身につけることで、ヘアケアはもっとシンプルになり、毎日の仕上がりも安定していきます。


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