洗い流さないトリートメントトリートメントを使っているのに、「正直、あまり効果を感じない」とそう思ったことはありませんか?
ベタつくのが嫌で量を減らしたり、逆にたくさんつけて重くなったり。なんとなく続けているけれど、正解がわからない。実は、そんな人は少なくありません。
洗い流さないトリートメントは、つければ髪がきれいになる魔法のアイテムではありません。大切なのは種類の選び方と使い方。
この記事では、美容師の視点から洗い流さないトリートメントの本当の役割と、効果をきちんと感じるための考え方・使い方を分かりやすく解説していきます。
洗い流さないトリートメントの効果を感じにくい人が多い理由
洗い流さないトリートメントを使っていても、「正直、違いがよく分からない」と感じている人は少なくありません。
実際、サロンでも「毎日つけているけど、意味ありますか?」と聞かれることはよくあります。
でもそれは、髪質が悪いからでも、商品が合っていないからでもないケースがほとんどです。
多くの場合、次のような状態になっています。
- なんとなく同じ量を毎回つけている
- つける場所や順番を意識していない
- ドライヤーとの関係をあまり考えていない
洗い流さないトリートメントは、使い方によって効果の感じ方が大きく変わるアイテムです。
逆に言えば、正しい役割を理解して使えば、「意味がわからないもの」から「手放せないもの」に変わることも珍しくありません。
まずは、「なぜ効果を感じにくいのか」を整理するところから始めていきましょう。
洗い流さないトリートメントの本当の役割
洗い流さないトリートメントは、「つければ髪がきれいになるもの」と思われがちです。
ですが実際の役割は、髪を補修することよりも、守ることにあります。
シャンプー後の髪は水分を含み、キューティクルが開いた状態です。このまま何もつけずに乾かすと、水分が一気に蒸発し、パサつきや広がりにつながりやすくなります。
そこで使うのが、洗い流さないトリートメントです。
- 髪の表面をコーティングする
- 水分の蒸発を緩やかにする
- ドライヤーの熱から守る
こうした働きによって、乾かしたあとの質感を整えやすくします。
つまり、洗い流さないトリートメントは仕上がりをよくするための下準備。
単体で劇的な変化を起こすものではありませんが、正しく使うことで、その後のドライヤーやスタイリングの結果が大きく変わってきます。
なお、洗い流さないトリートメントは「アウトバストリートメント」と呼ばれることもありますが、同じ意味として捉えていただいて大丈夫です。
オイル・ミルク・ミストの違いと選び方
洗い流さないトリートメントは、大きく分けるとオイル・ミルク・ミストの3種類があります。
「なんとなく良さそう」で選ぶと、効果を感じにくくなる原因にもなるので、役割の違いを抑えておきましょう。
オイルタイプ|ツヤ・まとまり重視の人向け
オイルは、ツヤとまとまりを出すのが得意です。乾燥しやすい髪や、広がり、パサつきが気になる人には向いています。
ただし、
- つけすぎるとベタつく
- 細毛・軟毛だと重くなりやすい
という弱点もあります。毛先中心に少量を意識すると失敗しにくくなります。
実際にサロンワークでも、ダメージによるパサつきや広がりが気になる方には、補修力と重さのバランスが取りやすいものを使うことが多いです。
その中でもエルジューダ エクストラリペアセラムはベタつきにくく、毛先までまとまりを出しやすいので、オイルが初めての方でも使いやすい印象があります。
ミルクタイプ|補修・柔らかさ重視の人向け
ミルクは、水分と油分のバランスが良く、髪の内部補修をサポートするタイプです。
パーマやカラーをしている人、髪が硬くなってきたと感じる人に向いています。
「手触りが柔らかくならない」「効果がわからない」と感じる人は、量が少なすぎる or 乾かす前につけていないケースがほとんどです。
ミストタイプ|軽さ・時短重視の人向け
ミストは軽くてなじみやすく、全体に均一につけやすいのが特徴です。
細毛・猫っ毛の人や、ベタつきが苦手な人に向いています。
ただし、補修力や持続力は控えめなので、ダメージが強い人には物足りないこともあります。
迷ったら「髪質 × 悩み」で選ぶ
選び方に迷ったら、次の基準が目安になります。
- 広がる・ツヤがほしい → オイル
- パサつく・硬い・ダメージが気になる → ミルク
- 軽さ重視・ベタつきたくない → ミスト
また、ミルク+オイルを少量重ねるなど、組み合わせたりするのも効果的です。自分の髪に合ったタイプを選ぶことで、洗い流さないトリートメントの効果ははっきり変わってきます。
美容師が実践している洗い流さないトリートメントの正しい付け方
洗い流さないトリートメントは、「何を使うか」も大事ですが、「どう付けるか」で効果の出方は大きく変わります。
ここでは、サロンワークで実際に行っている基本手順を紹介します。
タオルドライで水分をしっかり取る
まず大前提として、髪がびしょ濡れの状態では効果は発揮されにくくなります。
ゴシゴシ拭かず、タオルで挟むようにして余分な水分だけを取り除くのがポイントです。
目安は「水が滴らないけど、まだしっかり濡れている状態」
適量を手のひらに広げる
量は少なめからが基本です。
- ショート〜ボブで1プッシュ弱。
- ミディアムで2プッシュ。
- ロングで3プッシュ。
手のひら全体に広げ、指の間まで馴染ませてから髪に触れます。
毛先→中間の順につける
最初につけるのは一番ダメージが出やすい毛先です。
毛先に揉み込むようにして馴染ませ、その後で中間部分へ。
※根本や頭皮には基本的にはつけません。
表面は“残った”分で軽く整える
最後に、手に残ったごく少量を髪の表面や顔まわりになでる程度でOKです。
ここで付けすぎると、重さやベタつきの原因になります。
つけたら時間を置かず、すぐに乾かす
洗い流さないトリートメントはドライヤーとセットで効果を発揮します。
付けたまま放置せず、できるだけ早く乾かすことで、補修成分や保護成分を活かしやすくなります。
まとめ
洗い流さないトリートメントは、効果なものを使えば効果が出るという単純なものではありません。大切なのは、髪質に合ったタイプを選び、正しい量と順番で使い、ドライヤーまで含めてケアを完結させることです。
特に、毛先を中心につけること、付けた後は放置せず乾かすこと。この基本を守るだけでも、手触りやまとまりは大きく変わってきます。
また、洗い流さないトリートメントの効果をしっかり感じるためには、土台となるシャンプーのやり方→正しいシャンプーのやり方完全ガイド|美容師が毎日実践している基本と注意点や、
お風呂で行うトリートメントの使い方→トリートメントって本当に必要?美容師が教える正しい使い方と考え方も重要です。
それぞれの工程がつながることで、毎日のヘアケアはより安定します。
今日からは、なんとなく使うケアではなく、「意味のある一手間」を意識してみてください。積み重ねた分だけ、髪はきちんと答えてくれます。

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