「毎日シャンプーしているのに、髪が綺麗にならない」「ベタつくのに毛先はパサつく」「トリートメントしても仕上がりが思うようにならない」
こうした悩みを持つ人は多いですが、実はその原因の多くはシャンプーのやり方にあります。
シャンプーは、トリートメントやドライヤーよりも前に行う工程であり、全てのヘアケアの土台になる部分です。
この記事では、美容師の立場からシャンプー前の準備から、洗い方、流し方までをできるだけ分かりやすく、順を追って解説していきます。
なぜシャンプーがヘアケアの中で一番大事なのか
シャンプーの役割は、単に「汚れを落とすこと」ではありません。
- 頭皮環境を整える
- 余計な皮脂やスタイリング剤を落とす
- 次に使うトリートメントの効果を引き出す
この3つが同時に成り立って、初めてヘアケアがうまく回り始めます。
逆に言えば、シャンプーが合っていなかったり、洗い方が雑だったりすると、どれだけ良いトリートメントを使っても仕上がりは安定しません。
1.シャンプー前にやるべき準備|ブラッシングの重要性
シャンプー前にブラッシングする理由
シャンプー前のブラッシングは意外と省かれがちですが、とても大切な工程です。ブラッシングの効果や正しいやり方を知ることで髪質の向上が期待出来ます。
ブラッシングをすることで、
- 髪に付着したホコリや汚れを浮かせる
- 髪の絡まりを防ぎ、泡立ちが良くなる為、シャンプー中の摩擦が軽減できる
- 頭皮の血行が良くなり、健康な髪を育む環境が整う
などの効果をもたらします。
正しいブラッシングのやり方
- まず、静電気を防ぐために手を軽く濡らします。ただし、髪は乾いた状態で行います。濡れた髪は絡まりやすく、無理にブラッシングするとダメージの原因になります。
- 毛先から優しく絡まりをほぐしていきます。根本からいきなりブラッシングを始めると絡まりやすくなるので注意が必要です。毛先を手で持ち、力は入れず少しずつブラシを入れ、徐々に根元へと進めていくのが理想です。
- 次に、根本から毛先に向かってブラッシングしていきます。その際、ブラシを頭皮に軽く当てることで結構促進効果が得られます。一定のリズムで頭全体2往復くらいを目安にブラシをかけると良いでしょう。
2.予洗いでシャンプーの8割は決まる
なぜ予洗いが重要なのか
予洗いとは、シャンプー剤をつける前にお湯だけでしっかり流すことです。
実は、髪と頭皮の汚れの7〜8割は予洗いで落ちると言われています。ここを丁寧に行うことで、
- シャンプー剤の量を減らせる
- 泡立ちが良くなり、髪への摩擦を軽減できる
- 頭皮への負担が減る。
といったメリットがあります。
予洗いの注意点
- 時間の目安は2分
- お湯の温度は38℃前後
- 生え際・襟足・耳後ろを意識して洗う
お湯の温度は特に気をつけてほしいポイントです。実際にお客様に携わっていると、カラー剤で滲みやすい方や髪が乾燥して広がりやすいと相談される方の多くが、お湯の温度が42℃以上で洗ってらっしゃる方が多いです。
3.正しいシャンプーの泡立て方
シャンプーの泡は シャンプー剤 × お湯 × 空気 がうまく合わさって泡立ちます。なので、シャンプー剤を多めに使うことでモコモコの泡が出来るかというとそういうわけではないです。あくまで目安ですが、
- ショート : 1プッシュ
- ミディアム : 2プッシュ
- ロング : 3プッシュ
毛量や髪質によって多少前後はします。
泡立て手順
シャンプー剤を手に取り、頭皮にではなく、髪の根本付近〜中間に付けます。ゴシゴシではなく指の腹で優しくクルクル回しながら空気を含ませるようにシャンプー剤を泡立てていきます。ある程度泡立ってきたら毛先をすくい上げて泡を髪全体に行き渡らせます。
泡が硬いときはお湯を足して、逆に泡がシャバシャバの時はシャンプー剤を足していくとモコモコの泡が立ちます。
4.シャンプー中の正しい洗い方(掻き方)
しっかり泡立ったら頭皮全体を洗っていきます。洗う時は必ず指の腹で優しくさするように、そして指圧しながら揉むようにやりましょう。絶対に爪を立てたり強いゴシゴシは避けてください。
頭皮全体を指の腹で洗っていくのですが、縦掻き・横掻き・円掻きを意識しましょう。名前の通り縦に、横に、円を描くように掻いていくことです。頭皮をこのやり方で3往復していきます。そうすることでいろんな方向の掻きによって毛穴の奥からしっかり汚れを掻き出すことができるのです。
掻き漏れ対策として、ご自身の指先をペンだと思っていただき、頭皮全体を塗り漏れがないように塗りつぶすイメージで洗ってみてください。掻き漏れがあると汚れが残ってしまい匂いの原因や頭皮環境の悪化になる要因なので注意しましょう。
次は揉み洗いです。頭皮を引き上げるように動かすことで、頭皮の血流が良くなり次に生えてくる髪が健康的に生えてきやすくなるのと、お顔のリフトアップ効果が期待できます。
その後、手ぐしか粗めのクシで毛先から順に根元まで絡まりを取り、泡が付いたまま2分程度泡パックします。シャンプー剤に含まれる栄養成分を浸透させる為です。
5.シャンプー後の流し方が仕上がりを左右する
すすぎ残しがないように予洗いと同様、頭皮と髪に付いたシャンプーをしっかり流します。ここの工程が一番雑になりやすく、「もう流したつもり」になりやすいです。
流し残しが起こりやすい生え際・耳の後ろ・襟足は特に念入りに流すのを心がけてください。
流し残しがあると、頭皮環境が悪化する原因になるので、フケ・かゆみにつながります。抜け毛に影響も出てしまうので要注意です。こちらでも解説しています→抜け毛が増える原因は?年齢・生活習慣・頭皮環境を美容師が分かりやすく解説
シャンプーが合っていないサイン
次のような状態が続く場合は、シャンプーの種類や洗い方を見直すサインかもしれません
- 洗った直後からベタつく
- 乾かすとパサつきで広がりやすい
- かゆみが出る
- フケが増えたように感じる
必ずしも商品が悪いとは限らず、使い方との相性が原因の場合も多いです。
まとめ|正しいシャンプーは毎日の積み重ね
正しいシャンプーは、特別な技術が必要なわけではありません。
- ブラッシングで洗う準備をする
- 予洗いを丁寧に行う
- 泡立てはモコモコの泡を意識しする
- 指の腹で頭皮を優しく洗う
- しっから流す
この基本を意識するだけで、髪の扱いやすさは確実に変わっていきます
次に行うトリートメントやドライヤーの効果を最大限に引き出すためにも、まずはシャンプーのやり方から見直してみてください
以下の記事も参考にしてみてください↓
正しいヘアケア完全ガイド|美容師が教えるシャンプー・トリートメント・ドライヤーの基本


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